【 梅核気 】( ばいかくき )
 病名。咽喉部に梅の種が詰まっているような異物感を指す。

《 引用文献 》
@のどに梅の種がつまっているかのような異物感があるが、吐こうと思っても吐き出せず、飲み込もうと思っても飲み込めない病証をいう。梅核気には咽喉の発赤と腫脹は伴わない。本病の多くは、情緒の不安定によって肝気が欝結し、気鬱から痰が生じ、痰と気が咽喉で交わり阻滞することによって発症する。現代医学でいう咽部神経症が梅核気に類似している。(中医基本用語辞典)
A病名。咽喉部に異物感のあるものを指す。多くは情志鬱結・痰気凝滞により引き起こされる。(中医大辞典)
B病名多くは肝欝・気滞・痰凝・咽部の痰気が互いに結んでおこる。患者は咽喉に梅の核があるように感じ、(またすなわち『金匱・婦人雑病』の「咽中に炙○あるが如き」飲み込もうとしても下らず吐こうとしても出ない。常に胸?痞悶・気鬱してのびやかでない・?逆悪心を伴う。多くは?病・慢性咽炎などの病にみられる。治療は疏肝・解欝・解決の法がよい。半夏厚朴湯加減を用いる。『赤水玄珠』参照。(中医日漢双解辞典)