【 傷津 】( しょうしん )
 病機。津液の消耗を指す。

《 引用文献 》
@津液不足:津液が減少して出現する病証を指し、津虧・津傷とも称する。人体が健康状態にあれば、津波は臓腑および身体各部を濡養し滋潤する作用をもっている。もしある種の原因で津液が減少すると、その作用が失われて、一連の乾燥による症状が現れる。したがってこの病証は燥証の一種にも属する。症状としては,のどの乾燥・唇がカサカサに乾く・舌が乾燥する・口が乾いて渇し唾液は少ないかまたは出ない・皮膚の乾燥または枯燥・小便の量が少ない・大使秘結・脈細数などがみられる。多くは過度の発汗・失血・吐き下し・利尿、および燥熱の病邪などによって津液が損傷されると起こる。治法は増補津液,処方は増液湯などを用いる。(中医基本用語辞典)
A津液が受傷すること。一般に熱盛病の過程中に高熱により汗が多くですぎ、あるいは燥邪を感受し肺胃のの津液が損傷されることをさす。肺の津液が損傷されると乾該無痰、あるいは痰少で血系を帯びる。鼻は乾き咽燥し候乾痛むなどをあらわす。胃の傷津が損傷されると、煩燥、渇飲して止まらず、咽乾口燥などをあらわす。(中医日漢双解辞典)