@ 『中医大辞典』
@.脈中を流れる精気。水穀に生まれ、脾胃を源とし、中焦に出で、血液の化生と全身を栄養する作用を持つ。《霊枢・邪客》:“営気者、泌其津液、注之于脈、化以為血、以栄(くさかんむり)四末、内注五臓六腑。"
A.温病弁証中の二つの段階或いは病位。
B.《霊枢経》篇名。主に営気は胃腸で吸収した水穀精微が化生し、また営気の十四経中の正常な循行流注し、全身を栄養することが述べられている。
A 『中医日漢双解辞典』
@.脈中を運行する精気で水穀より生じ、脾胃を源として中焦に出る。その性は柔順で血液を生じ全身を栄養する働きがる。営気の運行は中焦よりのぼり手の太陰肺経に注ぎのち全身の経脈を通じて人体の上下内外の各部分を栄養する。従って、生理面からいえば営気は血液の作用を指している。《霊枢・邪客篇》
A.温病弁証中、営分証と気分証の合称。
B 『中医基本用語辞典』
栄気・営陰ともいい、血液とともに脈管の中を巡る気である。その主な源は脾胃が運化した水穀の精気であり、水穀の精気の中の精華が化生したものである。営気は血液の重要な組成分で脈中を巡り全身にくまなく流れて人体の上下内外の各部分に栄養を供給する機能を有する。営気と血は源が同じで、ともに脈中を巡る。従って、両者は概念上分類はされているものの、機能的には切り離すことができず人体に対する作用も基本的には同じであるため習慣上は「営血」とならび称されていることが多い。
C 『新世紀全国高等中医薬院校規劃教材 中医基礎理論』
営気は脈中をめぐり、栄養作用をもつ気である。
D 『普通高等教育中医薬類規劃教材 中医基礎理論』
脈中を行き、栄養作用を備える気。
E 『全国高等中医薬院校外国進修生教材 中医基礎理論』
血と共に脈中を行き、血液組成の一部分となる一種の気。
F 『東洋医学概論(教科書)』
@.営気とは、後天の精から得られる陰性の気(水穀の精気)をいう。
A.営気は津液を血に変化させ、血とともに脈中を行き、一日に人体を五十回循り、臓腑や手足などの内外の諸器官を栄養し、それらの活動を支える。