@ 『中医大辞典』
@.陽気に属する一種(の気)である。水穀に生まれ、脾胃を源とし、上焦に出で、脈外を行き、その性質は剛悍で、運行は迅速でなめらかで、内外を温養し肌表を護衛し邪気に対する抵抗防御・?理の滋養・汗孔の開闔等の機能を持つ。《霊枢・本臓》:“衛気者、所以温分肉、充皮膚、肥?理、司開闔者也、・・・衛気和則分肉解利、皮膚調柔、?理致密矣。"
A.《霊枢》篇名。本篇では衛気の肌表に対する防衛・外邪の防御・内外の調節の作用を協調している。内容は主に衛気営血の生理機能の辨別、治病に際して経絡系統を掌握する必要性の説明、上・下・虚・実の病変を観察し補瀉の鍼刺手技を施行しやすくするために十二経脈本部と標部の穴位、及び六腑の気街部位を明確にしている。
A 『中医日漢双解辞典』
人体の陽気の一部分で水穀より生じ脾胃を源として上焦に出て脉外を巡り、その性は剛桿で経脈の制約を受けずそのきのめぐりは迅速にして滑らかである。その運行は内は臓腑、外は肌表?理の至るところをめぐる。それはよく臓腑を温養し、かつ皮膚を温潤して?理を滋養し、汗腺を開閉するなどの重要な作用がある。よこの種のきは肌表を保護し、外邪に抵抗する作用を特徴とするので衛気といわれる。《霊枢・本蔵篇》
B 『中医基本用語辞典』
衛陽ともいい、体表を保護し外邪の侵入を防御する気である。
C 『新世紀全国高等中医薬院校規劃教材 中医基礎理論』
衛気は脉外をめぐり保衛作用をもつ気である。
D 『普通高等教育中医薬類規劃教材 中医基礎理論』
脈外を行く気。脈内を行く営気と比較して言われ陽に属すため“衛陽"と呼ばれる。
E 『全国高等中医薬院校外国進修生教材 中医基礎理論』
脈外を行く気。
F 『東洋医学概論(教科書)』
@.衛気とは後天の精から得られる陽性の気(水穀の桿気)のことをいう。
A.衛気は、脉外をすばやく巡る気である。とくに体表近くで活動し、肌膚を温め(体温保持)、?理を開闔(皮膚の収縮と弛緩)し、外邪に対する防衛的な役割をする。
B.衛気は昼間に人体の陽の部(体表部)を25周し、夜間に人体の陰の部(体内部)を25周する。