【 神 】( しん )
 広義では人体生命活動の総称とその現れをさす。狭義では人の精神・思惟活動を指す。  [詳細参照]


@ 『中医大辞典』
 広義では人体生命活動の総称を指す。狭義では思惟意識活動を指す。《霊枢・本神》:“両精相搏謂之神。"《霊枢・平人絶谷》:“故神者、水穀之精気也。"先後天の精気は神の物質基礎であり、診断の方面において望神は重要な参考価値があることを説明している。神気が旺盛ならば、一般的に臓精が充足しており機能も調和していることの反映であり;もしも神気が散って緩んでいれば、臓精は尽きようとし気機は衰微であることを説明する。《素問・移精変気論》:“得神者昌、失神者亡。"

A 『中医日漢双解辞典』
 @.広義では人体の生命活動の総称であり、生理性或いは病理性が外に表れた徴候を含む。狭義では思惟・意識活動をさす《霊枢・本神篇》「両精相搏津、これを神という」《平人絶穀篇》「ゆえに神は水穀の精気なり。先天的、後天的の精気は神の物質的基礎である。およそ神気が充旺していることは一般に臟精が充足して、機能の協調がなされていることを表している。もし神気が渙散すれば、臟精が竭して気機が衰敗していること表している。《素問・移精変気篇》「神を得るものは昌え、神を失うものは亡ぶ」 A.医工で上のもの。《霊枢・邪気臓腑病形篇》「その脈を按じてその病を知るは命じて神という。」「二を知るは則ち神となす。」

B『中医基本用語辞典』
 人体の生理活動や病理変化が象徴的に外部に反映だれたもので、生体の生命活動を高度に概括したものである。

C『新世紀全国高等中医薬院校規劃教材 中医基礎理論』
 神は人体の生命活動を支配し、またその外(体表のことかな?)にあらわれるすべての表現の総称。

D 『普通高等教育中医薬類規劃教材 中医基礎理論』
 (精気学説より)@.自然界の物質運動変化の表現及びその内在規律。
 A.人体内全ての生命活動の主宰(者)。
 B.全ての生物、その生命力の総合外在表現。
 C.人の精神意識思惟活動。

E 『全国高等中医薬院校外国進修生教材 中医基礎理論』
 (蔵象・心より)神志:人の精神・思惟活動を指す。

F 『東洋医学概論(教科書)』 
 五臓の中におさまって、生命活動を支配・統制している気である。